2011/03/20

pray for Japan

今日3月20日は弟の結婚式を予定していた。

3月15日
弟と電話したところこの事態なので結婚式を悩んでいると言っていた。
計画を今まで立て続けゲストもその日を空けてくれていると困惑の中
お嫁さんと話し合った結果予定通り決行だと深夜連絡が入った。

私は電話でうなずいたものの明け方まで寝れずに考え続けた。
ここで言わないと後悔すると思い思い切って弟夫婦にメールをした。
結婚式は人生で最大のお祝い☆
でもこの事態で
ゲストの移動手段の交通網も完全に復旧できていない中
都内は計画停電がないとは言え福島原発からの放射性物質の恐怖...
余震は毎日あるし
被災地ではいまだに1万人を越える行方不明者がいる。
この状況で心から祝福をし笑顔を振る舞うのは厳しいのではないかと。
延期が可能ならゲストのみんなも安心して祝福しに来てくれるはずだと。

弟夫妻は2人共バリバリ働いている為ニュースを見ていない様子だった。

3月16日
予約していた美容院が計画停電の為にキャンセルになったと。
明け方入れたメールのせいか弟夫婦は1日仕事を休んでテレビから状況把握した様子だった。
昼過ぎに連絡が入り『延期することにした』と言われ内心ホッとした。

自分も結婚式をやった身として
毎日毎日その日の為に数ヶ月いや1年近く計画をたて
もちろん楽しみにしていた結婚式を延期する覚悟は
計り知れない決断だと分かっていたからこそ
自分が送ったメールの責任とちょいっと罪悪感も感じた。
実際
ゲストみんながコノ状況でやるのかやらないのか内心狭間にいたに違いない!
延期する結婚式、必ず参列するし精一杯祝福すると伝えた。

夜お嫁さんからも直接連絡が入り
わざわざ日本に来てくれたのに済みません....と。
全然そんなことなーーーーい!!
むしろ厚かましいメールを送ってしまい済みませんと言った。
ちょうど日取りが悪くて来れなかった友達も海外から来てくれる友達もいたから
日を改めたらそういう人達も来てくれるみたいだし
やるかやらないかずーっと悩んでいてやらないと決めたらすっきりしました!って。
人生で一番輝く結婚式の延期は絶対に悲しかったに決まってる。
なのになんてポジティブでイイ子なの〜〜〜〜♡
さすが私の弟のお嫁さんだわ♡

テレビで見る被災地は目を伏せたくなる程悲惨で
被災者は何千倍も辛いはずだが
関東地方に住んでる国民も
交通網の不便、原発事故、計画停電などから心理的ストレスで疲れ果てていた様に見える。

私もニュースに釘付けになりながら
外気の放射性物質に怯え自宅に篭り
地震警報にビビりながら
寝た気がしない生活を送っていた。。

海外に住んでる家族と友達から電話やメールが引っ切り無しにあり
最終的には義父から『リスクが大きすぎる!直ちに戻って来い!』と。
弟の結婚式が決行なら旦那は必ず来日するとドイツで頑丈なマスクなど準備をしている中
延期決定の一報を入れた。
旦那のフライトなど全てキャンセルし
急きょ私のフライトを手配し出した。

あと1ヶ月滞在する予定だった私。
今この状況で家族を置いて出国はしたくない!
と旦那に伝えると
『家族みんなのチケを手配するからみんなでミュンヘンに一時避難をしに来い!』と。

家族を懸命に誘うが
嬉しいけど仕事もあるし行ける状態ではないと....
考えてみれば狂った誘いだった。
近くにいる両親と妹の説得に入るが
無理よぉ...と
しつこい私の誘いに
『日本で生まれ日本で死んでく。生活するところは日本なんだ!』
と言われ返す言葉を失った。

これが海外に嫁に行った宿命なのかと涙が出た。

ルフトハンザの成田発着便は全て変更され名古屋か関西空港になっていた。
少ない空席は18日か23日だと。
旦那は一刻も早く連れ出したい為その電話口で決断を要求
もちろん18だと言わざる終えなかった。

ミュンヘンに戻って来
ドイツと日本の報道に違いがありすぎるのには困惑した。
日本のニュースも毎時間確認している。
原発の懸念はまだ収まっていないが
それでもいくつかの冷却機能が回復してきた様子で
このまま順調に鎮静て行くことを心から祈っています。
被災地では9日ぶりに生存者の救出!!
自然の脅威の前では人間なんて無力かもしれませんが
打ちのめされたというよりむしろ心は奮い立たされたようにも見受けられます。

政府や東電からの情報伝達の遅れ、不足など疑惑が募る中
原発で決死の覚悟で作業している人達、その家族を思うと心が痛んで仕方ない。

日本人の忍耐強さ、協力しあう優しさ、複合する日本国
絶対に諦めない前向きの姿にこんな時だけど改めて誇りに思います。
一刻も早い復旧を祈ってます。

大阪関空まで送ってくれた両親。
空港は混雑していたのでさくっとセキュリティーチェックに入ってしまった私。
ドイツに着いて母親からの第一通のメール『たこやき食べれた?』
には笑っちゃった〜!
こんな事態の日本でのんきな母親
こういう人がいるからこそ日本は笑顔が絶えないのだ〜♪
頑張れ日本!!